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DJI FlyCart30/100を利用した山岳地帯運搬業務レポート

こんにちはセキド新潟上越です。
今回は、DJI運搬ドローンの「DJI FlyCart30/100」を使い、新潟県妙高市の山岳地帯で運搬業務を行って参りました。

昨今DJI運搬ドローンを活用した山小屋運搬等の活躍を見せておりますが、
何を運びどのようなフライトプランで実施していったのかを本記事でまとめていきたいと思います。

この記事では、

  • ドローンを使った物資運搬を検討している
  • 物流ドローンでどこまでの業務が可能なのか

のようなお悩みを抱えている方には、特にオススメの内容となっておりますので、是非最後までご一読のほどよろしくお願いいたします。

飛行概要

  • 目的:堰堤補修工事/山小屋補修工事
  • 時期:2026年7月~8月
  • 手続きに掛かった期間:約3ヶ月(レベル3.5飛行申請手続き、有人機団体との連絡、林野庁等)
  • 実施期間:FC100【3日間】(荷揚げ:2日間、荷下げ:1日間)FC30【5日間】(荷揚げ:3日間、荷下げ:2日間)
  • 人員:8人(始点側:5人、終点側:3人)
  • 天候:晴れ、曇り、雨
  • 運搬物:コンパネ、トタン、角材、セメント、工具類 etc
  • 運搬量:FC100【約5㌧】FC30【約1.6㌧】
  • 片道:FC100【約500m】FC30【約3.1km】
  • 飛行時間:FC100【約5分】FC30【約12分】
  • 運搬モード:ウインチモード(延長ケーブル10m)

準備物

  • DJI FlyCart30 ×2台
  • DJI FlyCart100 ×1台
  • 各種送信機 ×2台
  • FC100バッテリー ×3セット(数量6本)
  • FC30バッテリー ×6セット(数量12本)
  • FC30充電器 ×2台
  • 発電機(200V)×2台
FC100オペレーション

今回の現場は二カ所に分かれており、こちらの現場は距離は約500m程度ではあるが、運びたい荷物の総量が多いため「DJI FlyCart 100」を選定した。

ルートは、DJI Delivery Hubにて地形データを見てある程度のルートを選定し、正確な高度を測るために現地調査の為にオルソ画像を生成し、そのデータを基にして自動航行のルートを作成しました。

現場は始点側から見ると、終始目視の範囲内で飛行が可能な視界でしたが、荷物を下ろしたい位置の細かい修正を効かせる為に終点側にもう一人操縦者を配置させ、デュアル制御モードで実施しました。

FC30オペレーション

FC30の現場は目標地点から約3.1km離れていて、FC100では機体の稼働時間が持たない為、FC30を使ったオペレーションにしました。ルートの生成工程は、FC100のルート生成時と同じツールで行いました。

3kmから離れた運搬は過去に数回実施しておりますが、FC30本体の負荷を極力抑えるために、今回はもう1機使った2機運用で、1機体に掛かる負荷を分散させるオペレーションにしました。

加えて長距離での飛行実施には、航空法上それ相応の補助者や看板設置等の対策が求められるため、今回のオペレーションはFC30とFC100の飛行申請を「レベル3.5飛行申請(補助者無し目視外)」で行い、業務を実施しました。

結果

FC100のフライトは前日の飛行計画策定時の段階では、荷揚げは3日間~4日間の現場作業が予想されていましたが、
今回は想定よりも1日~2日短縮することができました。

FC100は最大重量65kg(デュアルバッテリー運用時)を運搬することが可能な機体ですが、
今回はマージンを取って、60kg運用ベースで業務を行っていました。

最大重量で機体を飛行している時は最大飛行時間12分ですが、約60kgで往復1km程度飛行すると、機体バッテリーの容量が約半分程度で1フライトを終えて来たので、
バッテリーの交換をせずにそのまま1セットのバッテリーで2往復出来たことが、作業時間の短縮化に繋がったのだと思います。

FC30のフライトでは、飛行計画策定時の予想通り荷揚げは3日間で完了しました。
途中天候の悪化で一時的な飛行の延期がありましたが、飛行可能な雨量の範囲内で飛行することが出来たため、比較的スムーズに業務をこなせたかと思います。

ただ、FC30は積載できる重量がFC100の半分の30kgなので、FC100よりも数をこなさないと行けない状況でした。
その分機体への負荷(特にモーター)は、比較的大きいです。
加えて、主にコンパネやトタン板、角材等の面積が長い運搬物をFC30は多く運んでいきましたため、
風の抵抗と積載重量の関係で、機体が揺られ、モーター温度の急上昇等が多数見受けられました。

上記問題を鑑みて、2機体運用で行っていきましたが、モーターの負荷を極力抑えながらフライトを行うことができました。

モーター温度が上がったら、交代で休ませて、3.1kmの飛行ルートを問題なく飛行し、目標地点まで全ての積荷を運ぶことが出来ました。

展望

今回のフライトを通して、FC100とFC30の用途が明確化されました。

具体的にまとめますと、

DJI FlyCart 100

DJI FlyCart 100

・最大積載量がデュアルバッテリー運用で65kg
・500m程度の距離であれば、積載量を60kgまで抑えられれば2往復は可能
・バッテリー1セットの飛行時間が短いため、長距離での往復運搬には不向きな傾向

DJI FlyCart 30

DJI FlyCart 30

・最大積載量がデュアルバッテリー運用で30kg
・FC100と比較して、長距離での飛行が可能(弊社では最大距離約5.2kmまで確認済)
・FC100の積載量と比較して積載可能重量は多くないため、フライト数が多くなる

上記にも書かれていますように、「短い距離で多くの資材を運びたい場合はFC100」「長い距離で必要な資材を運びたい場合はFC30」なイメージで両機種を覚えていただければと思います。

FlyCartシリーズは、今回実施した、山作業での道具運搬の他にも山小屋運搬や建設現場での資材運搬等の活躍できる現場があり、
まだまだこれから活用できる運搬業務が潜んでいると思います。
また、次世代機が日本に上陸した際には、弊社で取り入れ安全かつ最適な運航方法を模索して、ユーザーの皆様に提供をしていきます

こちらの記事を最後までご一読いただいた方の中にも、「もしかしたら、こういうこともできるのでは?」と思いつく方がいるかも知れません。

「こういう事をやってみたい」/「現場で使ってみたいけど、正直不安」といったお悩みをお持ちでしたら、弊社へお気軽にご連絡いただければと思います。

弊社では、定期的なDJI製品の実演会の実施をしております。運搬ドローン以外にも、測量や点検等の用途別に応じた実演会など多岐に渡ります。
他にも、実際に運用をしている状態を見てみたい方等ご希望が有りましたら、弊社から直接出向いてデモフライトをさせていただくことも可能です。
機体の導入をされた後でも、機体の使い方から修理・定期点検等のアフターサポートも専属スタッフが在中しておりますので、安心してお任せください。

機体の販売以外にも、国家資格講習も定期的に実施しておりますので、講習についてもお気軽にお問い合わせください。

この記事を見て、FlyCartシリーズについて気になることがございましたら、
サイト下部にあります「お問い合わせフォーム」かお電話でご連絡ください。

最後までご一読いただき、誠にありがとうございます。